テーマ作品 【視界360度】

360度パノラマ 連写スナップ写真

三脚は使わず、手持ち撮影(低照度時はISO感度UPで対応)で撮影している。
撮影位置で自身が軸となり、一回転する間に約30カットを撮影する。撮影画像を Photoshop CS5でレタッチとレイヤーで合成処理を行い、一枚の画像に仕上げ、プリンターの長巻ロール紙でプリントアウトする。
作品パネルサイズは 縦33cm×横1m80cm になる。

人物や動く物が画面に入らないパノラマ写真ならば、容易に撮る事ができるが、不可能に近いのが、大勢の人が様々な方向に行き交う大都会の駅構内や街角での撮影である。僅かに画面を重ねながら一回転の撮影をする間に、画面の前後から僅かに重ねて撮影している人物が、動いているから当然の如く存在しなくなる、場合によっては重複したり体が切れていたりして、不自然な構成となり合成でき素材ではなくなる。
そのため、同じ場所で一日、何度も繰り返し回り続け、上手く合成できる素材を撮影しておく必要がある。このパノラマ撮影では、何百回と言う回転をしている事になる。しかし、それほど撮影しなければ偶然も重なり、合成できる30カットの素材が得られないのである。常に平行を保持して回転撮影する難しさと忍耐。人前で何度も回転する度胸と熱意。撮影後の画像処理の高度な技術も無ければ、このテーマ作品は成り立たない事も確かである。

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