● テニス肘(Tennis Elbow)
【原因】
テニスプレーヤーに多い肘の障害なので、この名称が使われます。上腕骨外側上顆炎と呼ばれることもあります。
テニスのバックハンドや日常生活での手の反復動作によって手首や手指を伸展する作用のある前腕の伸筋群(前腕の手の甲側の筋肉)に繰り返し力が加わるために、それらの筋肉に付着している上腕骨外側上顆部の骨膜部分に痛みがおこります。
【症状】
肘関節外側(前腕の伸筋群の付着部)の痛みがあります。
テニスプレーヤーに多くみられますが、テニスとは関係のない手作業を行う人などにもおこります。
【治療】
テニスを中止し、手をなるべく使わないようにして安静を保ちます。痛みが強い時は、消炎鎮痛薬の投与を行います。
痛む場所への副腎皮質ステロイドの注射も効果が上がる場合もあります。患部を温めたり、マッサージをすることも効果的です。完治するのに数ヶ月以上かかることもあります。
|