● 肋間神経痛
(Intercostal Neuralgia)
肋骨にそって、多くは片側に表れる発作的な痛みです。様々な病気の初発症状の場合もあるので注意が必要です。
【原因】
一般には、外傷(肋骨の骨折やひび)、感染、外部からの圧迫、寒冷などによる神経炎が原因です。また、帯状疱疹もしばしば肋間神経痛の原因となります。
原因が不明の場合も少なくありません。脊椎(結核、梅毒、腫瘍など)の炎症、梅毒性脊髄膜炎、脊髄腫瘍、大動脈瘤、胸膜炎など、様々な病気の初発症状である場合があります。
【症状】
肋間神経が走っている肋骨にそって、多くは片側に激しい痛みがおこります。深呼吸や、咳で、痛みはますます強まります。会話ができなくなります。
【診断】
問診、視診、理学検査、X線検査などを行い、他に重大な疾患がないかどうか調べられます。
【治療】
一般的な消炎鎮痛薬を用いて、経過を観察しながら、他の原因となる病気の可能性を考えて、更に、詳しい検査が行われます。
外傷による場合は、胸郭を固定するため、幅広いベルトで肋骨を固定します。原因となる病気が明らかな場合は、その根本治療を行います。
薬物が効かない場合は、肋間神経ブロック、肋間神経の切断などが行われることもあります。鍼治療や低周波治療なども効果があります。 |