● アキレス腱断裂
   (Rupture of AchillesTendon)

【原因/症状/診断】

 普段あまり運動していない人が、運動会やママさんバレーなどに、急にかり出された時などに、よくアキレス腱を切ります。これがアキレス腱断裂です。
 アキレス腱は20代前半から既に少しずつ老化が始まっていると言われています。スポーツなどでアキレス腱に急激な緊張がかかった時に断裂するもので、腱の皮下断裂の中で、最も多くみられます。
 断裂がおこる時は、誰かに後ろから腱部を叩かれたような気がしたとか、時には「プツッ」と言う断裂音が聞こえることがあります。
 断裂と同時に、足に力が入らなくなり歩行ができなくなります。断裂部を指で触れてみると、皮膚の陥凹が見られ、つま先立ちができなくなれば診断が確定します。

【治療】

 手術を望まない場合は、アキレス腱断端部をできるだけ近づけた位置でギプス固定をします。
 4〜5週間後、ヒール付き膝下ギプスに換え、松葉杖歩行が許されます。 8〜9週間後にはギプスは除去されます。10〜12週間まで松葉杖を用い、元のスポーツを始められるのは、4〜5ヶ月後となります。
 スポーツ選手を含め、一般的には腱の縫合手術をします。手術後、3週間くらい膝下ギプス固定をおこない、その後、3週間くらいヒール付き膝下ギプスで固定します。8週間後から軽い運動が始められます。


 情報室 MENU に戻ります